FAQ
回転角検出・回転検出
■ ご質問一覧
- Q 完全非接触タイプで、回転角の検出をしたい
- Q 回転軸を利用できないので、ロータリーエンコーダーが使用できない。
回転体に直接リニアエンコーダーを張り付けることは可能か? - Q 回転体の回転数を1回転につき、1パルスから数パルスで検出したい。
どの製品が必要なのか教えてほしい - Q 回転方向を検出したい。その方法と推奨製品を教えてほしい
- Q タービンのような高速回転体の回転数を検出したい
■ 回答
Q 完全非接触タイプで、回転角の検出をしたい
A 非接触回転ポテンショメーター『MRP-510』で検知できます。
- 他社ポテンショメーターと異なり機械的な接触が無く、回転体と検出部に隙間が有り完全に非接触ですのでカップリングが不要です。接触抵抗も無いことからフィルム巻き取りのダンサアームにも採用されています。薄いフィルムや細い線等の巻き取りにも向いています。
特注対応となりますが検出部分の形状変更も可能です。±45°までの検出ですが通常のポテンショメーターと異なり出力の繋ぎ目が無いのでローラーの同期を検出するニーズにも採用されています。
Q 回転軸を利用できないので、ロータリーエンコーダーが使用できない。
回転体に直接リニアエンコーダーを張り付けることは可能か?
A 回転体の外側にリニアスケールを張り付けることでロータリーエンコーダーと同様の出力が得られます。
回転体が大きければパルス数も増え、より細かい制御が可能となります。検出クリアランスが大きくとれるので比較的ラフに使用することができます。
Q 回転体の回転数を1回転につき、1パルスから数パルスで検出したい。
どの製品が必要なのか教えてほしい
A 磁気近接センサーと発磁体の組み合わせでの検出をご紹介します。
検出距離、回転数、取付条件等によって使用する磁石が異なりますので、例として下記組み合わせにおいての検出条件を記載します。
当社磁気近接スイッチは磁石を用いることによって検出距離が大きく取れ、鉄・ステンレス・アルミニウム等の磁石に吸着しない物質は検知しないため、誤検知が少ないことも特長です。従いまして水・油・埃でも影響が無く耐環境性に優れています。又、お客様からの質問で多いのは、やはり発磁体へ鉄粉が吸着した場合の影響です。付着した鉄粉は磁石になりますので全く支障はありません。
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1パルス/回転
組合せ例
- センサー 型式:SW-250A
- 発磁体 型式:MG-102A
上記組合せでの検出条件
- ON幅:約25mm
- 検出距離:約18mm
仮に回転体直径が200mmとすれば下記で検出可能
- 回転数:最大1,500rpm
- パルス幅:約1.4ms
回転が速く発磁体『MG-102A』にて検出できない場合は
発磁体で調整が可能です。同じ条件で別の発磁体を用いた場合
- 回転数:最大約19,000rpm
- パルス幅:約1.4ms
Q 回転方向を検出したい。その方法と推奨製品を教えてほしい
A 回転方向は、『PS-4482シリーズ』を用いて検出可能です。
『PS-4482シリーズ』は4chスイッチング出力タイプポジショニングセンサーです。GATE、RIGHT、LEFT、CENTERの出力信号が得られます。
磁気を検出するとGATE信号を出力します。磁石と発磁体の位置関係からRIGHT、LEFT信号を出力します。
図1の場合GATE信号とLEFT信号が出力されています。
図2の様にセンサーと発磁体の位置が中心に来た場合、100ms-ワンショットのCENTER信号が出力されます。
図3の状態ではGATE信号とRIGHT信号が出力されます。
CENTER信号をトリガーにしてRIGHT、LEFT信号の何れかが出力されるかを判別すれば回転方向の検出が可能です。 応答速度については回転数検知をご参照ください。なお、本製品で1個で回転数、回転方向の検知が可能です。
Q タービンのような高速回転体の回転数を検出したい
A 磁石を用いて5kHz(max30万/rpm)の検出が可能です。
回転体の回転軸へ小さなN・S極の磁石を取り付け、この磁石からの磁束を検出し回転数に変換します。磁石の強さによって変わりますが、検出距離が大きく取れることから圧力容器内の回転体を容器(非磁性金属)の外から検出することが可能です。
ターボチャージャーの回転数検知に使用されています。