導入事例 <特殊車両>
用途 | :レース用バイクの車速計測、 サスペンションのストローク量計測 |
---|---|
提供先 | :バイクメーカー(国内・国外各社様) |
提供商品 | :車速センサー、ストロークセンサー |
300kmオーバー、ドライ/ウェットを問わず
確実に動作する磁気センサーの利点を活用
世界最高峰のバイクレースと呼ばれる「MotoGP™(モトGP)」。1949年から続く歴史あるレースで、世界各国の有名サーキットを転戦しながら、250/600/1,000ccの各クラスで世界のトップライダーらが熾烈なハイスピードバトルを繰り広げて、年間チャンピンをめざします。その高性能レース用バイクを陰で支えているのが、マコメ研究所製の磁気センサーです。
現在では、レース中に刻々と変化する車両パーツからセンサーで動態データとして収集し、リアルタイムに分析することがレースの“勝敗の鍵”になります。それらビッグデータは、サーキットや車両、レーサーごとのセッティングとともに、市販車両や部品の開発へのフィードバックにも活用されます。
マコメ研究所では国内バイクメーカーのほか、海外メーカーにも同様に磁気センサーを提供しており、過去に多数の実績を持ちます。レース中の振動や転倒・クラッシュ時の衝撃、雨や汚れなどの影響を受けず、高精度に車両やパーツの動態信号を検知できるのは、磁気センサーならではの利点です。
トップクラスのレーサーやエンジニアらを
満足させる高精度センサーなどを多数開発
■ 車速センサー
磁石のN極、S極を均等に着磁した円形の磁気プレートをレース車両の前後輪ブレーキディスクの内側に取り付け、タイヤの回転数を磁気センサーで非接触検出します。
前後輪を計測することで、後輪が空回りしたことや、前輪がロックしたことなどを一目瞭然で知ることができます。もちろん、レース中に想定しうる車速300kmオーバーにも対応する応答性を有しています。レースコースの直線、コーナリング時の侵入速度とともに、車輪まわりの繊細な情報を確実に収集します。
■ ストロークセンサー
レース車両のセッティングでも、制動やコーナリング時の荷重を吸収するサスペンションは、最も重要なパーツの1つです。
レース仕様にカスタマイズされた。マコメ研究所の「リニア変位センサー」をレース車両に搭載することでフロントとリアのサスペンションのストロークを高精度に検知します。変位量がアナログ出力され、応答周波数1kHzという高速度で超微細な動きも決して見逃しません。
両センサーとも、世界中のサーキット(ドライ、ウェットなど路面条件を含む)に合わせたマシンセッティングのため大活躍しています。マコメ研究所の磁気センサーは、基本的に非接触のため摩擦抵抗がなく、繊細なライディングテクニックを要求されるライダーに余計なストレスを与えません。また電気的高性能はもちろん、物理的耐久性も重視して設計されており、多少のラフな扱いやクラッシュ時にも悪影響を受けにくく、抜群の耐久性を誇ります。これらが、トップレーサーやエンジニアクルーらに高い支持や信頼を受けている理由です。
今後も、マコメ研究所はお客様との共同開発を行いながら、ハンドル蛇角のセンシングやシフトレバーの回転量など、国内外レースシーンでの活躍の場を広げていきたいと考えています。